ストックが切れました。毎日投稿は続けれるだけ続けるつもりなので明日以降もよろしくお願いします。
『何を今更誕生日回なってって思っただろ?神たる僕の視点から見ても笑える話でさ、これ本当は一章に入る予定だったんだよね。あ、君らには章なんてものは観測できないよね。#1から#16.5のことだよ。元のナンバリングが#12.5。ここでふと我らが創造主様は思ったわけさ。』『一章の終盤、閑話多くね?っと。それであとに回そうと原稿だけ作って忘れちゃったみたいで今になってようやくって訳。ん?忘れてたわけじゃないって?あのねぇ、こういうのは早めに認めて謝らないと傷が深くなってくものなのです。どんどん謝りにくくなるものなのです。ん?もちろん全部ほんとのことですよ。だからほら、一緒にごめんなさいしましょうね。せーの、ごめんなさい。』【ごめんなさい。】『やればできるじゃないですか。それではそろそろ視線が現世にいる彼女のものに戻ります。この世界、楽しんでってくださいね!』【ば、ばいばい。】◇◇ その日……私、YURAは軟禁された。というのは言い過ぎかもしれない。でも似たようなものだろう。部屋から出ることの禁止を言い渡されたのだから。 遡ること数分前、食事中にて……『今日はご飯の後いいって言うまでリビングに入ってきちゃダメだからね!はい!いつものスケッチブックと鉛筆と色鉛筆!部屋にはいつ使うのかよく分からない物も含めいろいろあるしそれを見つつ適当に過ごしててね。基本何しててもいいけど呼ぶまで部屋からは出ないようにね!』 どゆこと?「え?なんで?」『ちゃんと部屋の中で遊ぶんだよ〜』「え?……え?……なんで?」 混乱する頭を必死に落ち着かせて状況を整理すると何も難しい話ではないことに気付いた。要は誕生日会の準備あるから呼びに行くまで会場のリビングに入っちゃダメってことだ。 おばあちゃんに誕生日会の会場であるリビングに呼ばれて私はつい「普通に準備あるから部屋で待っててって言えや!」と言いかけたのだが流石に空気を読んで素直に喜んでみせた。 こんな子供ヤダなとか思わずに一旦空気を読まずに余計なことを口に出しかけるに至った事情も理解して欲しい。私へのサプライズのために準備を隠そうとするのは理解できるけど、何も言わずに部屋に軟禁される1歳児の気持ちを考えて欲しい。 それに……準備も楽しいんだから私も混ぜて欲しかったなぁ…… それも私の正直な思いだ。だけどそれを口にはしな
「さて、そろそろ時間なので次が最後の質問です。え〜っとなになに?お二人での自律神経絶頂反応コラボ枠を見たいです?やるとすればいつ頃になりますか?あ〜これはね〜ん〜いや、あかねママ先に回答お願いできる?」 「じりつしんけい?ぜっちょーはんのー????」 ――自律神経絶頂反応ってな〜に〜!教えてエロい人! ――説明しよう!どうせ長々説明しても読まないだろうから端的に言うぞ!いわゆるASMRってやつだ!耳元で囁かれてるみたいでゾクッとするやつで、自律神経絶頂反応ってのはASMRの訳として知られているぞ! ――長文乙 ――ほへ〜なるほどねASMRか ――質問者はなぜ日本語に訳したし! 「あ、ASMRのことね。それじゃあ改めて質問の件、りょりょりょーかいっ!私としてはいつでもばっちこいだよ!状況を見つつYURAちゃんと予定を確認しつつみたいな感じかな。いつでもいいってお前暇なの?って思ったそこの君!正解だよ!バイトをしてない大学生は時間を持て余しているのだ!」 え?身バレでもするん? ――いっつも配信してるなとは思ってたけども ――ずっと配信してるのは他にすることがないからだったのか ――ドヤることじゃないやろ ――休みの日に友達と遊びに行くとかもないと…… ――なーんだあかねちゃんは俺らだったか ――学生時代の友達は結構大事だから作っとくべきだぞ? そんな正論で殴ることないだろうに。そんなことしたら君らの大好きなあかねママが泣いちゃうかもしれないだろ? 「だっでぇ〜!ほとんどの人が週に一回しか会わないんだよ?一時間ちょいしか話さないんだよ?どうやって仲良くなれば良いんだよォ〜!友達になんてなれないよ〜!助けてよ〜YURAえも〜ん!」 ほ〜ら泣いちゃったよ。可哀想なあかねママ……って 「誰が特定意思薄弱児童監視指導員だ!」 ――ん? ――??? ――いや草 ――なんそれ ――ネタが伝わってなさすぎてオモロい 「え?みんな知らないのこれ。」 なんでみんな知らないの……ってあ!そっかこれだいぶ前だから。 「えっと……YURAちゃんなんの話してるの?」 そうだよね、あかねママわかんないよね。ごめんね。何年前の話しだよってなっちゃうよね。下手すりゃ生まれてすらないもんね。 まずいまずい。今更だけどこれコラボでする話
「生まれてすぐ母を亡くしたのでママが恋しかったのかもしれません。でも、あかねさんが嫌ならすぐにでもやめ……」 「いや、別に嫌ってわけじゃないから!ね!ほら、ママですよー!」 「あかねママ……チョロい。」 気を使わせちゃってすいません。でも、嬉しいです。あかねさん。いや、あかねママありがとうございます。 「え?YURAちゃん?」 「クックックック……。」 ――計画通り……って顔してやがるこいつ ――逆だ逆! ――あかねちゃんの優しさを利用するなんてなんて酷いやつだ。 ――そういうリスナー側が文句言いにくい話題はずるいと思う!禁止カードだ禁止カード! ――フェアプレーの精神はないのか! ――良心はないのかー! 「うるさいお兄ちゃんお姉ちゃんたちですねぇ。もっと重てぇのぶち込んでやりましょうか?鬱エピのストックはまだそれなりにあるのでね。良心はないのかって?ないのは両親ですよ。」 あ、あかねママがしゅんってしてる。かわよ。 ――だからそれずるいって! ――不謹慎だぞー! ――それ言われちゃうとなんも言えんからずるい 「不謹慎だなんだって言いますけどね、何様のつもりですか?母はともかく一応戸籍上の父は生きて彼女とよろしくやってるみたいですよ?それに今一歳で話したことがほとんどないんですよね。今は祖父母もいるので正直今はもうこうやってネタにできる程度には整理できてますし元気いっぱいです!」 不謹慎だなんだっていうのは残された者を慮る行為だと思うんだよね。だから事情もよく知らない人間が口にするべき言葉じゃないと思うんだよ。罵るために使うのはもってのほか。もちろん善意で言ってる人もいるだろうし、そういう人がいるからこその自浄作用なんだろうけどさ。何が言いたいのかって?そりゃあもちろん…… 「不謹慎だぁ?うっせぇバーカ!自治厨なんてクソ喰らえ!」 「うんうん!」 ――うん……ってあかねちゃん? ――残当 ――なんか今回のだけじゃないと積もり積もった怨嗟を感じる ――一歳にして自治厨をこんだけ恨むってなにされたんよ ――自治厨はね、うん。ここのルールはお前じゃねぇよ!って思うよね ――似非マナー講師もね……最近なんかね ――面倒でつまらない世の中になっていってる気がするよね 「これ以上は収拾がつかなくなるので最後に一つだ
「それじゃー二つ目の質問いきまーす!なになに〜?お二人の第一印象を教えてください?こんなまともな質問をうちのリスナーがするわけない!さてはあかねママのとこのリスナーだな!」 うちのリスナーは悪ノリしかしないからね。まぁ雑談の時とかは頼りになるし普段ならいいんだけども。コラボの時は頼むから大人しくしていてくれ。にしても第一印象かぁ。私、ママだぁくらいしかないんだけど。――ひでぇwww――そんな酷いこと言うなよ〜――まぁ否定はできないけれども――YURAちゃんとこのリスナー怖い――こんないたいけな女の子にそんな扱いするとか人の心ないんか――うわぁないわ〜――違うんだ!俺らは悪く……いや、悪いわ――質問の一個目という前科のせいでなんも言えねぇ「あかねママから第一印象お願いできます?」「そう……ですねぇ。初めてYURAちゃんの動画を見た時は同じ人間なのかなって思いました。いわゆるロリババア的な存在って言われた方がまだ納得できるレベルだったので。もちろん色々できるのも血のにじむような努力の成果なのもわかってるんです。でも一生かけてできるかどうかわかんないレベルだったのでそんなふうに感じました。」【悲報】初コラボでコラボ相手に人外扱いされる。 わ、私が何をしたって言うんだよぉ!人生かけて頑張っただけだもん!なにも悪いことしてないもん!――酷い言われようで草――人かどうか疑われるやんけ――なんとなく流されて納得してたけどやっぱおかしいよねこの赤ちゃん――あかねちゃんがコラボするって告知出てから見に行ったけど意味わかんないよ――どこかのボカロPじゃないけど27人くらいいるんじゃね?知らんけど「うーんなんて反応するべきか。私って凄いでしょ!って開き直るべきか。それとも人扱いされてないのを嘆くべきか。とりあえず私はちゃんとヒト属ヒト科のホモ・サピエンスなので安心してください。最後のに関してはあかねママ大正解!私は前世の記憶を持って生まれてきたって設定なので!」「YURAちゃんは人間。YURAちゃんは人間。YURAちゃんは人間。よし、覚えました!」「あの……私泣いていい?」――これは泣いていいと思う――上に同じく――あかねちゃんは天然なんです。本人気付いてないけど天然なんです!悪気はないんです!――無自覚にコラボ相手を刺すとはやりおる
「今日は全力で狐火あかねママにおぎゃるつもりのYURAです!初コラボということで私は緊張しっぱなしです!みんな助けてね!よーしお前らァ!あかねママのバブみを堪能するぞー!」――おぉーー!!――おぉーー!!――おぉーー!!――おぉーー!!――緊張してるとか嘘やんwww――え?なにこんな感じなの?――コラボ相手の方がまだ挨拶できてないんですが「そして!本日のコラボ相手は〜!」「皆さんどうも、こんあかね〜!緊張しすぎて今までしたことない挨拶をしている狐火あかねと申します。今日はよろしくお願いします。」「せーの、ママァァァ!!」「??????」――ママァァァ!!――ママァァァ!!――あかねさんがテンパってらっしゃるぞ!――ママァァァ!!――もうそろそろやめてさしあげろ「さて、今回あかねさんをお呼びした理由についてリスナーのみんなに説明をしていこうかと思います。私、まだまだ新人で人脈も仲間もいない状況がちょっとまずいんじゃないかと思ったわけですよ。私は年齢的にも外部とのやり取りはハードルが高いですしね。でも配信者仲間はやっぱり活動を続けていくうえで大事なので同時期にデビューした配信者さんをお呼びして仲良くなっちゃおうという企画でございます!」「ほうほう……。」「題して!友達100人出来るかな!あの〜あかねママ?通話で言いませんでしたっけ?」「聞いたような気はするんです。ただ、緊張しすぎて今頭が真っ白でなんも覚えてないです。」 緊張で頭真っ白のママ可愛い。これはあとでファンアート描かねば。「大丈夫です!安心してくださいあかねママ。最悪勝手におぎゃるので。」「????」――いつにもましてアクセルベタ踏みだな――初めてのコラボでテンション上がってるんだろ――YURAちゃんうっきうきやん――まぁあかねさんは頭の中ハテナでいっぱいだろうけどね――強く生きて…… もうアドレナリンがドバドバよ!テンション上がりすぎてこのままのノリでオフコラボとか誘いたくなってるもん!「母性を感じる!あかねママの声に圧倒的な母性が!母親力はだいたい76か。なかなかに母親力高いなあかねママ。」 あかねさんのママみがほんとにやばい件。「母性?母親力?え?は?え?」――あぁ可哀想なあかねさん――母親力 is なに――このカオスな赤ちゃんに目を
おばあちゃんは……今忙しそうだな。それじゃあおじいちゃんにまず聞くとしようかな。 「おじいちゃんおじいちゃん!」 なんかもういっそ気持ち悪いくらいニヤけるじゃん。これ以上ないくらいニヤけてるよ。どうする?これ指摘するべきなのかなぁ…… 『ん〜?あぁ由良か、どうしたんだ?』 どうしたんだ?じゃないよ!ニヤけすぎておじいちゃんの顔が気持ち悪いんだよ!でもさすがにストレートに言うのは可哀想だよなぁ。 「今信頼できる弁護士さんを探してるんだけど法律系のツテとかないかなぁ〜って。あと税金とかに詳しい人も紹介して欲しいんだけど心当たりとかある?おじいちゃん、今の表情だいぶ気持ち悪いよ?おじいちゃんはもう少し表情筋を引き締めるべきだと思う。」 気持ち悪っ!おじいちゃんに頼ろうと思ったら顔気持ち悪っ!マジかよ、まださっきのニヤけ顔の上があったのかよ。もう驚くしかないよ。人の顔ってこんなに気持ち悪くなれるんだ……ってめっちゃ落ち込んでる。いや、あそこで言わないと外で私といる時にあんな顔したら引かれるだろうしね。早めに言っとかなきゃだししょうがないよね。 ごめんね、おじいちゃん。これもおじいちゃんのためなんだ。 ◇◇ 待つこと暫し…… 『なんだって弁護士なんて探してるんだ?誰か訴えたい人でもいるのか?ってそんなのいる訳な──』 勘良すぎかよ…… 「いや〜実はそうなんだよね。今ではないんだけど いずれ訴えたい人が一人いてさぁ。私の義理の母親になりそうな人なんだけどね。」 『健二のやつもう彼女作ったのか!?』 そうだよね、もうって思うよね。私も思ったもん。 「うん、ちょっと前に家に帰ったら彼女さんを家に連れ込んでてたんだよね。」 『嘘じゃろおい……それでその人を訴えたいって健二が悪い女に騙されてるとかか?さすがにドラマの観すぎか。』 ドラマの観すぎだよ!この情報量でその可能性が思いつくのはドラマの観すぎだよ!でも残念ながら正解なんだよ!もうなんなんだ!現実は小説より奇なりってか?あ、これ小説だったわ。これより酷いとか現実ハードモード過ぎんだろ。 「いや、そのまさかだよ。お母さんを失ったタイミングで傷心してたから簡単に騙せたってそいつが誇らしげに私に話してたんだよ。あんな奴が私の周りにいるのはろくなことにならないだろ